芸術祭~平成18年9月24日~

9月24日(日)浜松市のはまホールで、第46回静岡県芸術祭の舞踊公演「翔」が開催された。
日本舞踊、現代舞踊、バレエと表現の異なる舞踊の会で、共に発表する機会を持って今回9回目を迎える。各部門別の演目に加え、今年は三部門で合同作品にチャレンジ。共に舞台芸術を目指すコラボレーションで、ヴィバルディーの「四季」を踊る。日本舞踊が担うのは「夏の部」で、この舞台に参加した。
春はバレエ、夏の日舞、秋・冬が現舞、そして勢ぞろいと場面は移っていく。
参加に「若い人を」の呼びかけで手を上げたといっても、日本舞踊は平均年齢が高い。比べ洋舞部門の出演者の若いこと!!体の線の美しさとしなやかさは比べようもない(ひとえに私個人と比してではあるが・・・)
しかしそれぞれのよいところが遺憾なく発揮されて、とても有意義な発表になった。


日舞部門に関して言えば、活動地域が違う人たちとの出会いは大きな収穫だ。これから流派や年齢を超えた“付き合い”を期待したい。
「四季・夏」今回のような新しい試みの演目では、作り上げていく醍醐味と仲間意識を特に感じた。




衣裳=柳の精は袖や身頃のいたるところに薄布を柳の葉に見立て縫い付ける。動くたびにヒラヒラとする様は風にそよぐ柳の姿。風の精は黒紋付に緋のすそ回しをつけ、ふき綿を入れてある、忍者のような網目風のじばんと手甲、脚絆を巻く。それに白い薄物のかけを着込む。


かつら=柳は自髪につけ毛で“根どりの下げ髪風”にしつらえる。困ったことに私だけがショートヘア、決まった日から必死に髪をのばしたが、美容師さんの腕でどうにか完成。風は付け毛を3本使って“五右衛門風”に。
小道具もほとんどが手作り。
もちろん着付けメーキャップも先生方の手を借りて。
自身では何もかも満足にできないもどかしさを切に感じた。着付けや化粧はやってもらうもの、と思っていた自分が恥ずかしい。舞踊家として、これから習得しなくてはならないことがなんと多いことか。


まだまだ勉強することは続く!!!